そもそもFigmaとは何か?

はじめてのFigma完全マスターガイド | デジタルツール基礎講習
デジタル人材育成支援 標準学習テキスト
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入門編 受講対象:パソコン初心者・初学者

はじめてのFigma(フィグマ)完全解説マニュアル

本マニュアルの目的と進め方

本テキストは、これまでデザインソフトに触れたことがない方でも、「Figmaとは何か」という根源的な理解から、自分の思い通りに部品を作成・編集できる状態まで無理なく導くために設計されています。難しい専門用語はすべて日常の身近な道具に置き換えて解説しています。

Chapter 0

そもそもFigma(フィグマ)とは何か?

Figmaは、パソコンの画面上でアプリやWebサイトのデザイン、チラシ、プレゼンテーション用スライドを組み立てるための世界標準デザインツールです。

イメージで理解 現実世界に例えると「絶対に散らからない、無限に広い作業机と工作セット」

工作用紙をハサミで切り、のりで貼り、ペンで文字を書く——あの図画工作の楽しさを、画面の中でそのまま行えます。

紙を切って貼る代わりに 四角形や丸を画面の上にポンと置くだけ。大きさも自由自在です。
ペンで文字を書く代わりに キーボードでタイピング。いつでもフォントや色を直せます。
写真を切り抜く代わりに お気に入りの画像をドラッグして持ってくるだけで貼り付きます。

Figmaが多くの人に選ばれている3つの理由

  • 1
    面倒なインストールが不要 Google ChromeやMicrosoft Edgeなど、普段インターネットを見ている画面(ブラウザ)ですぐ開けます。
  • 2
    「保存ボタン」がない(完全自動保存) 1文字打ち込むごと、1ミリ動かすたびにインターネット上に自動保存されます。「保存を忘れてデータが消えた」という恐怖が一切ありません。
  • 3
    同じ机をみんなで囲んで作業できる 同僚や友人とリンクを共有するだけで、相手のマウスカーソルの動きを見ながら、同時に1つの作品を作れます。
Chapter 1

マウス操作と画面の基礎知識

画面を開いたとき、どこに何があるのかを理解しておけば怖くありません。画面は明確に「3つの役割」に分かれています。

Figmaの基本作業画面 3つの主要エリア
左エリア

レイヤーパネル

置いたパーツの「重なり順リスト」。下にあるものほど奥、上にあるものほど手前に見えます。

中央エリア

キャンバス(作業台)

無限に広がる真っ白な作業机です。ここに白い紙(フレーム)を置き、デザインを作ります。

右エリア

プロパティパネル

色や大きさの「設定リモコン」。選んだパーツに応じて設定項目が切り替わります。

これだけ覚えれば迷わない!画面移動のマウス操作

やりたいこと 操作方法(手順) 初心者へのワンポイント
部品をつかむ(選択) 左クリック つかむと周囲に青い線がつきます。解除は何もない場所をクリック。
机を移動する(見渡す) Space を押しながらマウスをドラッグ 矢印カーソルが「手のひら」に変わります。マウスホイール押し込みでも可能。
近づく・離れる(ズーム) Ctrl(Macは Cmd)を押しながらホイール回転 細かい文字を見るときは前へ、全体を確認するときは手前へ回します。
Chapter 2

基本の道具(ツール)をマスターする

画面の上部(または下部)に並んでいるアイコン群が「道具箱」です。まずは以下のたった4つの道具を覚えるだけで、9割のデザインが作れるようになります。

V 移動ツール(矢印) ショートカット:V

パーツを掴んで位置を動かすための「自分の手」です。

困ったときの鉄則: 別の道具を使っていて「元の選択状態に戻したい」ときは、キーボードの V を1回押せばいつでも矢印に戻れます。
F フレームツール(台紙) ショートカット:F

無限の机の上に敷く「白い紙(画面サイズ)」を用意する道具です。

使い方: F を押すと、右パネルに「iPhone」や「Desktop(パソコン)」の一覧が出ます。作りたい画面を選ぶだけで、自動で白い枠(台紙)が配置されます。
R 四角形ツール ショートカット:R

ボタンやカードの土台となる四角形(Rectangle)を描く道具です。

綺麗な正方形を描く技: マウスを斜めにドラッグしている間、キーボードの Shift を押し続けると、縦横が完全に揃った正方形になります。
T テキストツール(文字) ショートカット:T

画面上に日本語や英数字を配置する道具です。

入力の確定: 文字を打ち終わったら、キーボードの左上にある Esc キーを押します。これで文字打ちモードが終わり、配置が確定します。
Chapter 3

色と形を自由に変える(右パネルの使い方)

作った四角形を左クリックして青い線がついた状態にすると、画面右側の「設定リモコン(プロパティパネル)」が使えます。ここにある主要な設定4つを押さえましょう。

1. 大きさの変更(W と H) 幅(Width)と 高さ(Height)
右パネル上部に表示されている「W」と「H」の数値を直接キーボードで書き換えます。例えば W: 200 / H: 50 にすると、標準的なボタンサイズになります。
2. 角の丸み(Corner radius) 角丸アイコン
四角い枠の角が丸くなっているアイコンの数値を「0」から「8」や「12」に変えてみます。カチッとした四角形が、スマホアプリのような親しみやすい丸みのあるボタンに変わります。
3. 色を変える(Fill / 塗り) 背景のカラー変更
「Fill」の横にある薄い灰色の四角をクリックすると、カラーピッカー(色選択パレット)が開きます。好きな色をクリックするだけで、瞬時に四角形がその色に染まります。
4. 枠線をつける(Stroke / 線) 外枠の輪郭線
「Stroke」の項目の右側にある「+」マークを押すと、図形のまわりに線が引かれます。線の太さを「1」から「2」に増やすことで、はっきりとした輪郭を付けられます。
Chapter 4

失敗したときの救済策と重要キー

パソコン初心者が知っておくべき一番大切なこと

パソコンの操作で「取り返しのつかない致命的な失敗」は絶対に起きません。 変な形になってしまっても、文字が消えてしまっても、魔法のキーを使えば瞬時に直前の状態に戻せます。

最重要

1手前に戻す(やり直し)

Ctrl + Z
※Macは Cmd + Z

間違えた瞬間にこれを押せば、時計の針を巻き戻すように元の状態に戻ります。

削除

いらない物を消す

Delete または Backspace

消したいパーツをクリックして選択したあと、このキーを押すと消えます。

複製

双子のように増やす

Ctrl + D
※Macは Cmd + D

選んだパーツと全く同じものがその場に増えます。マウスでずらして使います。

Chapter 5

【実践練習】綺麗なWebサイトのボタンを1つ作ろう

学んだ道具を組み合わせて、実際のWebサイトやアプリで使われている「押しやすい送信ボタン」をゼロから完成させましょう。以下のステップに沿って進めます。

1

台紙(フレーム)を敷く

キーボードの F を押し、右パネルに表示された一覧から「Desktop」をクリックします。中央の作業机に真っ白な大きな紙が現れます。

2

ボタンの土台(四角形)を描いて設定する

キーボードの R を押し、白い台紙の上でマウスを斜めに引っ張って四角形を描きます。

・右パネルの「W」に 200、「H」に 50 と入力して確定します。

・角丸アイコンに 8 と入力し、角を少し丸くします。

・「Fill」をクリックし、好きな青色(例:#004098)を選びます。

3

ボタンの上に文字を乗せる

キーボードの T を押し、四角形の中央付近を1回カチッと左クリックします。

・「送信する」と入力し、入力が終わったら Esc キーを押します。

・右パネルの文字設定で、色を「白(#FFFFFF)」にし、文字サイズを「18」にします。

4

位置をど真ん中に整える

キーボードの V を押して矢印ツールに戻します。文字をマウスで掴み、青い四角形のちょうど真ん中に動かします。上下左右の真ん中に来ると、赤いガイド線がピピッとお知らせしてくれます。

5

2つを合体させる(グループ化)

四角形と文字がバラバラにならないよう、1つの「ボタンというパーツ」に束ねます。

・マウスの左ボタンを押したまま、四角と文字をまるごと囲むように四角く引き伸ばして選択します。

・その状態で Ctrl + G(Macは Cmd + G)を押します。

🎉 これで完成です!どこへ動かしても文字と四角が一緒に動く立派なボタンが作れました。

いつでも見返せる!必須キーボード早見表

矢印に戻す V
四角を描く R
文字を書く T
紙を敷く F
元に戻す Ctrl + Z
複製する Ctrl + D
グループ化 Ctrl + G
入力を確定 Esc

デジタル社会の実現に向けたデザイン・ITスキル学習環境

ウェブアクセシビリティ方針:JIS X 8341-3:2016 レベルAA準拠を目標とした設計ルールを適用しています。

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